国見みかんのリキュール

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国見みかん、名前の通り「みかん」を使ったリキュールですが、聞いたことはありますか?僕は栃木県出身で、高校のときから飲食業に関わっているということもあり知っているのですが、このみかんは栃木県産のみかんを使ったリキュールです。




世の中には流通量や他の要因で、知られていなないけど素晴らしいモノがありますが、この国見みかんもその一つです。




国見みかん









この国見みかんですが栃木県烏山で生産されている流通量の非常に少ないみかんです。









烏山市は宇都宮の右斜め上の方角に位置します。那須塩原のちょっとしたの位置するので寒い地域です。季節による景色の変化が楽しめる地域で紅葉のときなどはツーリングで立ち寄る人が多くいます。特に落石は関東の嵐山と言われるほどで川にかかる橋と山の紅葉のコントラストが非常に絶景で多くのカメラマンの写真スポットにもなっています。




画像出典:tenki.jp







画像出典:ポケカル




柑橘系の果物は寒い地方では皮が厚く芳醇な香りを蓄えると言われています。この国見みかんも同じです。




この国見みかんは生産者さんが非常に少ないので基本的に一般流通には乗りません。地元消費や観光者向けに販売をされている程度です。ただ、生産者の高齢化に伴い国見みかんを生産するかたが減ってしまい、リキュール生産者の原さんが国見みかんの現場に初めていった2015年当時は10軒以上のみかん園がありましたが、現在は5軒になり、2021年の今年はオープンしていた農園が3軒のみだったそうで、そのオープンをしていた3軒のみかん園で収穫したそうです。




みかんというと愛媛県や和歌山県、熊本などを代表的に思い浮かべると思いますが、那須烏山市国見地区では50年以上前から露地でみかんの栽培が行われています。日本最北限ともいわれている産地なんです。山の急斜面に植えられているため作業も一苦労という一面を持っています。




栃木リキュール




画像出典:BS朝日



栃木リキュール




僕の生まれは栃木県と何度もブログにも書いていますが、この国見みかんのリキュールを作ったところも栃木県の会社です。それが栃木リキュールの原百合子さんです




原さんのことはSNSを通じて知っていたのですが、初めて会ったのは都内で四国の柑橘とカクテルのイベントが行われたBARでした。とても丁寧なあいさつをして頂き、初見ですが同じ栃木県出身ということで何の抵抗もなくお話が出来ました。




栃木リキュールは2018年4月に栃木県宇都宮市で設立、その後、同年10月に酒造免許を取得し現在に至ります。しかし、面白いのはこの酒造会社は飲食業、BARから派生した面白い流れなんです。




元々は2012年に始まった2人姉妹の自家製酒BAR「フルールドゥリス(アヤメとユリの意味)」という宇都宮市内のBARから始まっています。自家製造として様々な県内の素材を使うことから派生して、2018年に「栃木リキュール」という酒造会社が出来ました。




ウイスキーと果実 BARフルールドゥリス







BAR時代からお二人が一貫しているのは「自然で心地よい身近なカクテルを楽しみたい」というバーテンダーとしての思いがあり、そこに地元、栃木県産の素材を使って、お客様にカクテルとして提供をして楽しんでもらうというところからスタートしています。




国見みかんのリキュール




国見みかんのリキュール



先にも書きましたが国見みかんに出会える期間は非常に短いです。その味・香りを1年を通して楽しんでもらえるようにとの思いから、このリキュールは作られています。




このお酒は香りを大切にしているために、流通の少ない国見みかんですが、その皮を大量に使い、に最大の注意を払い作られました。原さんのようにとても明るく活動的でありながらもフレッシュで清々しい香りに致されるような印象です。




ボトルごとしっかり冷やした状態でストレートでも楽しめますが、それよりは香りの立つソーダ割りが個人的には好みです。








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